モンベルのチェーンスパイク|藤原岳・入笠山など雪山7座・アイゼンとの使い分け

初めての雪山はチェーンスパイクから(モンベルのチェーンスパイクを付けた登山靴)
やまはち

皆さん、こんにちは。
登山歴10年以上・元アウトドア店員のやまはちです。

登山初心者

雪山を歩いてみたいけど、滑り止めは何を買えばいいの?

登山初心者

チェーンスパイクとアイゼンって、どう使い分けるの?

やまはち

結論から言うと、初めての雪山(傾斜のゆるい山)なら、最初の1つはチェーンスパイクがおすすめです。私は2025年1月にモンベルのチェーンスパイクを買い、2シーズン使ってきました。

この記事では藤原岳・入笠山など岐阜・三重・長野の雪山7座の記録をもとにチェーンスパイクだけで足りた山と12本爪アイゼンに替えた山を紹介します。
サイズの選び方や旧型との違いもまとめました。

▶ 迷ったらこれ!私が使っているチェーンスパイク
この記事はこんな方におすすめ
  • 初めての雪山に向けて、滑り止めを選んでいる方
  • チェーンスパイクとアイゼンの使い分けを知りたい方
  • モンベルのチェーンスパイクのサイズで迷っている方
  • 岐阜・三重・長野の雪山に行ってみたい方
この記事を書いている人
  • 登山歴10年以上の元アウトドア店員⛰️
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  • 低山〜北アルプスまで登山記録60本以上を執筆📝
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タップできる目次
南沢山へ登った時の写真

まずは、私がこれまでに歩いた雪山7座の記録です。

どの山でチェーンスパイクだけで足りたのか、どこで12本爪アイゼンに替えたのかを表にまとめました。

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山(県)登った日雪の様子チェーンスパイクで足りた?
藤原岳
(三重)
2025年1月15日8合目から一面の雪。
吹雪で、積雪20cmほどの所も
△
山頂付近で積雪20cmほどの所から12本爪に替えた(この日は借りた物。購入はこの5日後)
南沢山
(長野)
2025年1月22日登山口から雪。
硬く凍りついた所も
△
急登で刃が刺さらず、12本爪に替えた
福地山
(岐阜)
2025年2月2日登山道の入り口から雪。膝上まで積もった所も◯
傾斜がゆるく山頂までチェーンスパイクだけ
入笠山
(長野)
2025年2月17日歩き始めて15分ほどで雪が増えた◯
山頂までチェーンスパイクで十分
猪臥山
(岐阜)
2025年3月8日急な尾根で、登るほど雪が深くなった◯
問題なく登れた
貝月山
(岐阜)
2026年1月中旬サラサラの新雪。踏み跡はスノーシューの跡△
登りきれたが、足が沈んで体力を消耗
富士見台高原
(長野)
2026年1月29日登りは穏やか。山頂で強風・ガス・降雪◯
チェーンスパイクで歩けた
◯=チェーンスパイクだけで歩けた △=途中で12本爪に替えた、または苦労した

7座のうち5座はチェーンスパイクだけで山頂まで歩けました(貝月山は深い雪で苦労しました)。12本爪アイゼンに替えたのは藤原岳と南沢山の2座です。

チェーンスパイクだけで歩けた山(福地山・入笠山・猪臥山・富士見台高原)

福地山は登山道の入り口から雪道でしたが、傾斜がゆるく急登も少ないので山頂までチェーンスパイクだけで歩けました。

入笠山は登山口では雪がうっすら積もっている程度。歩き始めて15分ほどで雪が増えたところで付け、山頂までチェーンスパイクで十分でした。一緒に登った仲間は初めての雪山の練習として、あえて12本爪アイゼンを付けていました。

福地山の登山道入り口
福地山の登山道入り口。ここから雪道
入笠山の雪道
入笠山の雪道

猪臥山は急な尾根を登るうちに雪が深くなりましたが、チェーンスパイクで問題なく登れました。ただ、雪の状態によっては6本爪の軽アイゼンや10本爪アイゼンの方が安全かもしれません。スノーシューの方もいました。

富士見台高原は登りは穏やかでしたが、山頂に着いたとたんに強風・ガス・雪で視界は10〜20mに。足元と視界を確かめながら、慎重に下山しました。

猪臥山の樹氷
猪臥山の樹氷
富士見台高原の山頂
富士見台高原の山頂

12本爪に替えた山・苦労した山(南沢山・貝月山)

南沢山は登山口から雪で、硬く凍りついた所もありました。急登でチェーンスパイクの刃が雪に刺さらず、滑りそうになったので、12本爪アイゼン(LXB-12)に替えました。

貝月山はサラサラの新雪で踏み跡はスノーシューで歩いた跡でした。チェーンスパイクでは足がズボズボと沈み、思った以上に体力を使いました。念のため12本爪アイゼンも持っていきましたが、チェーンスパイクで登りきっています。雪が深い日はスノーシューの方が楽だと感じました。

南沢山登山口
南沢山登山口
貝月山の林道
貝月山の林道(2026年1月)

それぞれの山の様子は表の山名から各山の記事で詳しく紹介しています。

チェーンスパイク・6本爪の軽アイゼン・12本爪アイゼンの違いと私の使い分けをまとめます。

入笠山の山頂でのチェーンスパイクと12本爪アイゼンの足元
入笠山の山頂で。左がモンベルのチェーンスパイク、中央と右はアイゼン
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種類特徴(私の感じ方)私の使い方・メーカーの説明
チェーンスパイク付け外しが簡単で靴にしっかりフィット。
爪が短いので比較的歩きやすい
雪が出てきたら付ける。
モンベル公式の「適した用途」は冬の低山や夏の雪渓歩行
6本爪の軽アイゼンチェーンスパイクより刃が長く、しっかり刺さる。
そのぶん歩きにくく、ぐらつきそうな印象
猪臥山では雪の状態によっては6本爪の方が安全かもしれないと感じた
12本爪アイゼン爪が長く、硬い雪や急な坂でも刺さる。
そのぶん歩きづらく、重い
雪が深いときや急な坂で使用する。

12本爪アイゼンに付け替えるタイミング

私がチェーンスパイクから12本爪アイゼンに替えるのは次の2つのときです。

  • 雪が深くなってきたとき
  • 急な坂が出てきて、チェーンスパイクの刃が入らず、滑ると感じたとき

南沢山では急登で刃が刺さらず滑りそうになって替え、藤原岳では積雪が20cmほどになった所で替えました。

モンベルの公式ページでも、チェーンスパイクは「簡易アイゼンです。本格的な雪山登山には使用しないでください」と書かれています。急な坂や深い雪がありそうな山では、12本爪アイゼンとそれを付けられる登山靴が必要です。
付け替えは、急な所に入る前の平らで安全な場所で。装備が足りないと感じたら、引き返すことも大切です。

私が使っている12本爪:モンベル LXB-12アイゼンについて

12本爪はモンベルのLXB-12アイゼンを使っています。かかとだけをレバーで留めるセミワンタッチ式で私の登山靴(モンベル アルパインクルーザー1000)はセミワンタッチアイゼンに対応しています。

LXB-12の基本情報
  • 価格:18,590円(税込・モンベル公式)
  • 重さ:865g(ペア・本体平均)。Lサイズのチェーンスパイク(287g)の約3倍
  • 留め方:後ろだけレバーで固定(かかとにしっかりしたコバがある靴向け)
  • サイズ:S/M・M/L(私はS/M)
  • 公式の「適した用途」:冬の本格登山やアイスクライミング

▶ 詳しい仕様は、モンベル公式のLXB-12アイゼンのページで確認できます。

初心者が最初に買うなら、チェーンスパイク

やまはち

初めての雪山なら、最初の1つはチェーンスパイクをおすすめします。

12本爪アイゼンは爪が長いぶん歩きづらく、6本爪の軽アイゼンも刃が長くしっかり刺さるかわりにチェーンスパイクより歩きにくくなります。

チェーンスパイクは付け外しが簡単で靴にしっかりフィットし、比較的歩きやすいのが良いところです。

まずは福地山や入笠山のように傾斜のゆるい雪山から始めるのが安心です。

ここからは私が使っているモンベルのチェーンスパイクを詳しく紹介します。2025年1月に買い、2025年と2026年の冬に使ってきました。

mont-bell:チェーンスパイク(5,800円)

モンベルのチェーンスパイクを付けた登山靴
入笠山で付けたモンベルのチェーンスパイク(Lサイズ)
やまはち

付け外しが簡単で、靴にしっかりフィットするところが気に入っています。

基本情報
  • 価格:5,800円(税込・モンベル公式。私が買った2025年1月は6,050円)
  • 重さ(ペア):242g(S)・263g(M)・287g(L)・316g(XL)
  • 対応する靴のサイズ:S 20.5〜23.5cm/M 23.0〜26.0cm/L 25.5〜28.5cm/XL 28.0〜31.0cm
  • 素材:チェーン=ステンレス鋼、バンド=エラストマー
  • 色:オレンジ
  • 収納サイズ:9×9.5×6cm(スタッフバッグ付き)

特徴と魅力を見る

靴下を履くような感覚で付けられる
  • 公式の説明どおり、靴の上からかぶせるだけ
  • 雪が出てきた所で、その場ですぐ付けられる
靴の曲がりについてくる
  • 爪をチェーンでつないでいるので、歩くときの靴の曲がりに合わせて動く(公式の説明)
靴底の全面にスパイク
  • 全面スパイク仕様で、安定して歩ける(公式の説明)
さびにくいステンレスの爪
  • 爪はさびにくいステンレス鋼(公式の説明)
  • バンドは柔らかい素材

実際に使ってみた感想

良かった点

付け外しが簡単

  • 入笠山では歩き始めて15分ほどで雪が増えた所で付けて、そのまま山頂まで歩けた
気になる点

深い雪では足が沈む

  • 貝月山では体力を使った

傾斜のゆるい雪山なら、これ1つで山頂まで歩けます。

急な坂や深い雪には向かないのでそういう日は12本爪アイゼンやスノーシューと使い分けるのがおすすめです。
おすすめ度:★★★★☆(4)

やまはち

雪が出てきたらすぐ付けられる気軽さが、いちばんの良さだと思います。

今のモデルと旧型の違い(販売中止?)

「モンベル チェーンスパイク 販売中止」と調べる方も多いようです。今のチェーンスパイク(#1129740・オレンジ)は販売中で、旧型のチェーンスパイク(#1129490)の公式ページには「後継モデルがあります」と書かれています。

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今のチェーンスパイク
#1129740
旧チェーンスパイク
#1129490
L.W.チェーンスパイク
#1129685
色オレンジブルーグリーンライトグレー
重さ(Lサイズ・ペア)287g360g268g
対応する靴のサイズS〜XL(20.5〜31.0cm)S〜XL(20.5〜31.0cm)S〜XL(20.5〜31.0cm)
公式の価格
(2026年10月13日)
5,800円アウトレット
4,400円
アウトレット
4,400円

旧型2つは、2026年10月13日の時点で公式オンラインストアのアウトレットにありました(在庫は変わります)。今のモデルは、旧チェーンスパイクよりLサイズで73g軽くなっています。

購入前によくある質問

Q. Amazonで買える?

A. 2026年10月に私が調べた時点では、Amazonでモンベルのチェーンスパイク(#1129740)は見つかりませんでした。商品名に「モンベル」と入った別メーカーの品もあるので、品番(#1129740)で確かめるのがおすすめです。私はモンベル各務原店で買いました。楽天市場では、扱っているお店があります。

Q. 色でサイズが分かる?

A. 公式によると、サイズでアイレット(バンドの穴の部分)の色が違います。S=イエロー、M=レッド、L=グレー、XL=グリーンです。

Q. 本格的な雪山でも使える?

A. 公式に「簡易アイゼンです。本格的な雪山登山には使用しないでください」とあります。急な坂や深い雪がありそうな山では、12本爪アイゼンを用意してください。

チェーンスパイクのサイズは、登山靴のサイズで選びます。モンベルのチェーンスパイクの対応サイズは次のとおりです(公式)。

スクロールできます
サイズ対応する靴のサイズ重さ(ペア)
S20.5〜23.5cm242g
M23.0〜26.0cm263g
L25.5〜28.5cm287g
XL28.0〜31.0cm316g

私の登山靴(モンベル アルパインクルーザー1000)は25.5cm。表を見ると25.5cmはMにもLにも入るサイズです。

「Mでも付けられないことはないけれど、きつきつなのでやめた方がいい」と言われて、Lにしました。私もMを試しに付けてみましたが、付けられるもののきつかったです。

Lにしてからは、歩いている途中にずれたり外れたりしたことはありません。

やまはち

境目のサイズの方は大きめの方を選ぶと安心です。

私は雪が出てきたら付けます。福地山は登山道の入り口、入笠山は歩き始めて15分ほどでした。

入笠山の沢入登山口
入笠山の沢入登山口。この日はうっすら雪で、15分ほど歩いてから付けました

途中で雪のない所があっても、この先にまた雪があるなら、付けたまま歩きます。

付け方は靴の上から靴下を履くような感覚でかぶせるだけです(公式の説明)。公式の注意として、必ず爪(三角の突起)が外側(地面側)を向くように付けます。裏返しに付けると、滑り止めの効果が出ません。

2シーズン使って、いちばん困ったのは深い雪で足が沈んだことです。

深い雪では足が沈む(貝月山)

2026年1月中旬の貝月山はサラサラの新雪でした。踏み跡がスノーシューの跡だったこともあり、チェーンスパイクでは足が深く沈み、進むのに苦労しました。

やまはち

チェーンスパイクは滑り止めなので、雪に沈むのは防げません。雪が深そうな日はスノーシューも考えてみてください。

当日にチェーンが外れて、使えなくなった人も

私はモンベル以外のチェーンスパイクを使ったことはありません。ただ、Amazonで買ったチェーンスパイクを使っていた人が山に行ったその日にチェーンが外れて、使えなくなっていたことがありました。

雪山で滑り止めが使えなくなると危ないので、買う前に作りや口コミを確かめておくと安心です。

雪山の前によく聞かれることを、私の経験からまとめました。

Q. 入笠山はチェーンスパイクで登れる?

A. 私が沢入登山口から登った2025年2月17日は、山頂までチェーンスパイクで十分でした。雪の量は年や日によって変わるので、行く前に最新の情報も確かめてください。

Q. 雪のない所でも付けたまま歩いていい?

A. 私は、この先にまた雪があるなら付けたまま歩きます。

Q. 6本爪の軽アイゼンとどっちがいい?

A. 初めての雪山なら、チェーンスパイクをおすすめします。付け外しが簡単で、靴にしっかりフィットし、比較的歩きやすいからです。

Q. チェーンスパイクだけで雪山に行ける?

A. 傾斜のゆるい山なら、チェーンスパイクだけで歩けた山が多かったです(7座のうち5座)。急な坂や深い雪がある山では、12本爪アイゼンやスノーシューも用意してください。

モンベルのチェーンスパイクは初めての雪山の最初の1つにちょうどいい滑り止めです。

  • 雪山7座のうち5座は、チェーンスパイクだけで山頂まで歩けた
  • 雪が深いときや、急な坂で刃が入らないときは12本爪アイゼンに替える
  • サイズは登山靴で選ぶ(25.5cmの私はL)

このチェーンスパイクで、まずは福地山や入笠山のような、傾斜のゆるい雪山から歩いてみてください。

▶ ほかの雪山装備は「雪山登山に欠かせないスノー装備」、冬の服装は「冬の低山登山の服装」の記事でまとめています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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