皆さんこんにちは、やまはちです!
鈴鹿山脈の名峰、雨乞岳(あまごいだけ)。
標高1,238mのこの山は四季折々の美しい景色と多彩な登山ルートで登山者を魅了しています。
今回は武平峠を起点に沢谷峠、七人山、東雨乞岳を経由して山頂を目指し、帰りは三人山を通る周回ルートを歩きました。
この記事では登山の様子や見どころ、コース詳細を実際の体験を含めて紹介します。
初めての方でも楽しめる内容になっていますのでぜひ参考にしてください!
初めて雨乞岳を登山する際はぜひこの記事を参考にしてください!
初心者でも挑戦は可能ですが、安全に楽しむためにはしっかりとした事前準備が欠かせません。
登山計画の立て方やおすすめの登山ギアについてまとめたページを作ったので以下のリンクをクリックして読んでみてくださいね。
>>【初心者必見】登山計画の立て方とおすすめギア!必須アイテムを揃えて安全な山行を
1 | 雨乞岳の見どころ
三重県と滋賀県の県境に位置する鈴鹿山脈の一座で四季を通じて楽しめる自然豊かな山です。
以下に雨乞岳の基本情報をまとめました。
- 標高:1,238m
- 所在地:三重県三重郡菰野町/滋賀県東近江市
- 所属山域:鈴鹿山脈
- 山名の由来:山頂付近には雨乞いが行われたとされる祠があり、「雨乞岳」の名がついたとされています。
- 山頂の広がり:雨乞岳山頂は比較的広く、昼食や休憩をゆったりと取ることができます。
1-1 |【絶景スポット!】東雨乞岳
雨乞岳登山のハイライトは山頂だけにとどまりません!
途中に位置する東雨乞岳も大きな魅力を持つスポットです。
標高1,225mの東雨乞岳は雨乞岳に向かう稜線上に位置するピークで登山者にとって絶好のビューポイントとなっています。
この場所からは雄大な鈴鹿山脈の景観が360°広がり、遠くには御在所岳や鎌ヶ岳など鈴鹿セブンマウンテンの山々を望むことができました!
その壮大なパノラマビューは訪れる登山者を魅了し、登りの疲れを忘れさせるほどの感動が待っています。
登山計画を立てる際には東雨乞岳での休憩時間を設けて、この素晴らしい景色を堪能してください。
1-2 |【癒しスポット!】雨乞岳登山途中の沢沿い歩き
雨乞岳登山のルートでは山頂の絶景だけでなく、登山口から中腹にかけての沢沿い歩きも見逃せない魅力の一つです。
この区間は清流の音を耳にしながら自然の中を歩く贅沢なひとときが味わえました!
登山の途中でぜひ立ち止まり、耳を澄ませて自然の音に癒されてみてください。
雨乞岳登山の楽しさが一層深まることでしょう!
2 | 雨乞岳へのコース紹介とアクセス情報
2-1 | 雨乞岳周回コース詳細 (所要時間:約4時間40分)
雨乞岳へ登山 / ヤマハチさんの七人山・雨乞岳(滋賀県)・東雨乞岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
合計所要時間:約4時間40分(休憩時間含まず)
合計距離:約8.2km
武平トンネル西登山口からスタートしました!
このコースはアップダウンが多く体力を要する中級者向けですが、バリエーションに富んだ景観を楽しめるのが魅力です。
- 登り武平峠
初めは沢沿いの穏やかな道。
水音を聞きながらリラックスして進めます。
※道に迷いやすいので注意! - 沢谷峠→クラ谷→七人山
徐々に急登が増え、体力を使う区間。
森林を抜けると尾根道に出るため、視界が開ける瞬間が爽快です。 - 七人山 → 東雨乞岳 → 雨乞岳山頂
尾根道と稜線歩きが続きます。
東雨乞岳からの景色も美しい。
雨乞岳山頂では鈴鹿山脈を一望でき、広々としたスペースでゆったり休憩できます。 - 下山雨乞岳 → 東雨乞岳 → 三人山
急な下り基調で歩きにくいですが三人山付近は登山者が少なく、静寂の中で自然を堪能できます。
- 三人山 → 沢谷ノ頭 → 武平峠
アップダウンを繰り返すのでそこそこの体力が必要。
途中で鎌ヶ岳が見える景色が最高です。
※道迷いやすいので注意。
2-2 | 雨乞岳へのアクセス情報
今回は武平峠西口駐車場を利用しました。
駐車場は無料で10台ほど停めれます。
武平トンネル西登山口に一番近い駐車場!
その他にも少し離れた所にいくつか駐車場がありました。
2-3 | トイレ情報
トイレは少し離れていますが武平峠駐車場にありました。
3 | 雨乞岳:登山記録
2024年12月3日の登山記録です。
武平峠西口駐車場から歩いてすぐに登山口へ向かいました。
登山口周辺の看板には「遭難」の文字が多数あり、緊張感が漂います。
ヤマップを起動して、GPSを頼りに登山スタート!
最初は森の中を進むルートですが道が複雑で分かりにくく、すでに分かりづらい・・。
ピンクテープの目印が多い一方で、逆に迷いやすい印象です。
僕自身も開始早々に別ルートに進んでしまい、気づいたらショートカットしていました。
ヤマップを常に確認しながら進むと良いです。
その後、「滑落事故発生注意」の標識がありました。
道は細く、上の写真はしばらく進むと道が崩れていてなんとか通った先に別の道と合流。
ロープが張られていたので今は本道ではない道を歩いていたようです。
おそらくいくつも道を作り変えていたので分かりにくくなってしまったのではないかと思います・・。
しばらく進むと雨乞岳登山道のチェックポイント付きの標識がありました。
それぞれ番号が振られていてどの位置にいるのか分かり、安心しました。
沢谷峠
登山開始から約40分で沢谷峠 (920m) に到着。
ここは十字路になっていて御在所岳にも行けるようです。
この沢谷峠周辺は遭難多発地域で辺りを見渡すとピンクテープがたくさん貼られており、かえって分かりづらい印象を受けました。
迷っていると木に雨乞岳行きの標識があり、そちらへ進みました。
ここから沢沿いの道を通ります。
この道では沢を何度も渡る場面があり、石や湿った木の上を歩く際は滑らないよう注意が必要です。
しばらく進むとチェックポイント④の標識が立った広場に着きました。
休憩を取るのにちょうど良い場所です。
周囲は山々に囲まれた谷底のような地形で方向感覚を失いやすいため、雨乞岳行きの看板をしっかり確認して進みました。
1時間位歩いていますが、ここまで登りと下りを繰り返すアップダウンの多いルートが続きます。
一見すると登りのみと思いがちな行程ですが下りも多く、道を間違えやすいポイントがいくつかありました。
また倒木が多く道がふさがれている箇所や、沢を渡るシーンが多いので足場を選ぶのに注意が必要です。
チェックポイント⑤まではそこまで厳しい登りはなく、体力的に余裕がありました。
この辺りの沢では空気がとても澄んでおり、歩いているだけで気分がリフレッシュできます。
水も終始綺麗で自然の美しさに癒される区間でした!
チェックポイント⑥を通り過ぎたあたりで急な坂道となり、ようやく本格的な登りが始まります。
この辺りは体力が試される区間となるのでペース配分を意識しながら進むことが大切です。
登山開始から1時間45分でチェックポイント⑦に到着。
ここは雨乞岳行きと七人山行きの分岐になります。
どちらに進むか迷いましたが、七人山がそれほど遠くないとのことで行ってみることにしました。
この辺りは風が強く吹き付けていたため、防寒対策が必須。
体温を保つための準備をしっかり行い、いざ七人山へ向かいます。
七人山までは道という道がなく、ひたすら上を目指して進む形になります。
七人山の山頂
約5分ほどで山頂に到着!(標高1,073m)
周囲は木々に囲まれていますがちょうど葉っぱが散っていたため、遠くの景色を楽しむことができました。
奥には次の目標である東雨乞岳が見え、達成感がじわじわと湧いてきます。
もし葉っぱで生い茂っていたら景色はあまり良くなさそうなので、訪れる時期によって見え方が大きく変わる山頂だと感じました。
このような短時間の寄り道でも楽しめるスポットがあるのは嬉しいですね!
チェックポイント⑦の分岐に戻り、雨乞岳方面を目指します。
ここからも急登が続き、体力が試される区間です。
しばらく進むと森林限界を超え、高原のような景色が広がってきました。
細い笹の道を進むルートになりますが、笹が腕に当たって少し不快に感じる場面も。
それでも景色の変化が楽しめるエリアです。
東雨乞岳の山頂
登山開始から2時間30分で東雨乞岳(標高1,225m)に到着!
ここは360°のパノラマビューが広がり、御在所岳や鎌ヶ岳などの鈴鹿セブンマウンテンの山々を一望できました!
この絶景は登りの疲れを一気に吹き飛ばしてくれる素晴らしいポイントです。
東雨乞岳からは本命の雨乞岳が目の前に見えます。
ここからは稜線歩きで景色を楽しみながら進むことができました。
登山道も開けているため、風を感じながら気持ち良く歩けます。
雨乞岳の山頂
登山開始から2時間45分でついに雨乞岳山頂(標高1,238m)に到着!
山頂からも360°のパノラマビューが楽しめ、滋賀県方面の街並みも見えました。
ただ、少し霞んでいたため琵琶湖までは確認できませんでした。
絶景と達成感に包まれた雨乞岳登山は、素晴らしい思い出となりました。
雨乞岳を下山:三人山ルート
山頂で景色を堪能した後は再び東雨乞岳に戻り、次の目的地である三人山を目指して下山開始。
この三人山周回ルートは急な坂のアップダウンが連続するため、体力に自信がある方向けのコースだと感じました。
途中までは景色が開けた道が続き、気持ち良く進むことができました。
しかし、しばらく進むと森林の中へと入り急な下り坂が続きます。
道は滑りやすいので足元には注意が必要です。
慎重に進み、三人山 (標高1,014m) に到着。
残念ながら、山頂は木々に覆われており景色を楽しむことはできませんでした。
次に「沢谷の頭」を目指して進んでいると、途中で2頭の鹿さんに遭遇。
お尻の白い部分が見え、とてもキュートに感じました。
このような偶然の出会いが登山の楽しみの一つですね。
沢谷の頭に到着しましたがここも景色はそれほど良くなく、休憩ポイントとして利用する程度です。
ただ、少し進むと「鎌ヶ岳」が間近に見えるビューポイントが現れました。
この山にはまだ挑戦したことがないので、次回登る機会を楽しみにしています。
急な坂を下っていき、車道に出ました。
神経を使う登山道を抜けて舗装された道に戻った瞬間、ホッとしたのを覚えています!
その後、しばらく歩いて駐車場に無事到着。
疲れた体に心地よい達成感を感じながら、最後に「お疲れ山です!」と自分をねぎらいました。
長く険しい道のりでしたが、充実した登山の一日となりました。
4 | 雨乞岳登山の注意点:道迷いを防ぐためのポイントと対策
雨乞岳の登山ルートは美しい景観が楽しめる反面、分岐点が多く道迷いのリスクがあります。
特にクラ谷から七人山、そして三人山付近は分かりづらい箇所があるため注意が必要です。
以下に、道迷いを防ぐための情報と対策をまとめました。
4-1 | 道迷いを防ぐための対策
- 地図やGPSアプリの利用
- 登山用地図(紙地図やアプリ)を事前に準備し、現在地を常に把握できるようにしましょう。
- 特に「YAMAP」や「ヤマレコ」などの登山アプリを活用するとリアルタイムでルートを確認できて便利です。
- ルートの事前確認
- 登山計画を立てる際に分岐点や迷いやすい箇所を事前に把握しておきましょう。
- ネットや登山ガイドブックで口コミやルート情報をチェックするのがおすすめです。
- 目印を活用する
- 樹木に巻かれたピンクテープやマーキングを見逃さないように進みましょう。
- 分岐点では進む方向を確認するだけでなく来た道を振り返り、帰路の目印も覚えておくと安心です。
- 天候の影響に注意
- 雨や霧が発生すると視界が悪くなり、道迷いのリスクが高まります。
- 天候が悪化する予報がある場合は、無理せず引き返す判断も重要です。
- 複数人で登山する
- グループ登山の場合はお互いにルートを確認し合えるため、道迷いのリスクが軽減します。
- 万が一迷った場合も協力して対処できます。
4-2 | 万が一道に迷った場合の対処法
5 | 雨乞岳:下山後の立ち寄りスポット
5-1 | アクアイグニス 片岡温泉
登山の疲れを癒すために温泉に立ち寄るのがおすすめです。
今回訪れたのは「アクアイグニス」。
美しい自然に囲まれた温泉とリラクゼーションスペースが魅力です。
広々とした露天風呂ではゆったりと温泉を楽しみながら、登山で疲れた体をじんわりと癒すことができました。
6 | 雨乞岳周回登山を終えて
雨乞岳の周回ルートは変化に富んだコースで山頂からの絶景や沢音に癒される瞬間は疲れを忘れるほどの魅力がありました。
その一方で分岐が多いルートが特徴的で、道迷いのリスクが高い山と感じました。
自然と向き合いながら、余裕を持った計画を立てて挑むことで雨乞岳の魅力を最大限楽しむことができるでしょう。
次の山行計画にぜひ雨乞岳を加えてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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