
皆さんこんにちは、やまはちです!
剣山は四国の大自然に抱かれた標高1,955mの名峰。
日本百名山にも数えられ、360度広がる大パノラマと古くから息づく信仰の歴史に多くの登山者を魅了してきました。
今回は新緑が美しい5月下旬、登山部仲間とともにテント泊で剣山を訪れました。
初心者にも優しい登山道、西島野営場でのテント泊、山頂からの幻想的な景色、そして次郎笈(じろうぎゅう)へ続く天空の稜線トレイル。
剣山の魅力をたっぷりご紹介します。

単なる登山を超えた心に残る山旅へ。
それでは剣山の絶景と神秘に包まれた2日間の記録をお楽しみください!
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1 | 剣山の見どころ

剣山は標高1,955m、日本百名山にも数えられ、四国第二の高峰です。
山頂からは360度の大パノラマが広がり、晴れた日には石鎚山や瀬戸内海、太平洋までも見渡せることがあります。
以下に基本情報をまとめました。
- 所在地:徳島県三好市・美馬市
- 標高:1,955m(四国で2番目に高い山)
- 山域:四国山地
- 山小屋:剣山頂上ヒュッテ(通年営業)
- テント場:西島野営場(無料・簡易トイレあり)
1-1 |【絶景スポット!】剣山〜次郎笈の稜線|天空のトレイル


剣山の山頂から西へと続く稜線は次郎笈(じろうぎゅう)へとつながる人気の縦走ルートで登山者の間では「天空のトレイル」とも呼ばれる絶景スポットです。
この区間はまるで草原の尾根道が空に浮かんでいるかのような景観が広がり、どこまでも続くなだらかな稜線はまさに非日常の世界。
道幅も広く、風が心地よく吹き抜ける中を歩く感覚はまるで空の上を散歩しているかのようです。
1-2 |【神秘スポット!】信仰と神秘が息づく「霊山」の空気感

剣山は古くから山岳信仰の対象とされてきた四国屈指の霊峰です。
山頂には「剣山本宮宝蔵石神社」が鎮座しており、今でも多くの参拝者がこの神聖な地を訪れます。
この山には壇ノ浦で入水した安徳天皇が密かに剣山に落ち延びたという伝説が語り継がれており、さらには「失われた三種の神器のひとつがこの山に隠されている」という神秘的な伝承も残されています。
登山道を進むごとに空気が澄んでいき、早朝や夕暮れ時には、静寂と霊気が山全体を包み込むような感覚に。
それはまさに単なる登山では得られない精神的な癒しや深い感動を与えてくれる特別な体験です。

自然の美しさだけでなく、信仰と歴史が重なる“祈りの山”としての剣山の魅力を、ぜひ現地で感じてみてください。
1-3 |【お手軽スポット!】初心者にも安心のコース

剣山は標高こそ1,955mと高いものの、登山道がしっかり整備されていて初心者にもやさしい山として知られています。
見ノ越登山口から、登山リフトを利用すれば標高1,750m付近まで一気にアクセスでき、そこから山頂まではわずか片道1〜1.5時間程度のハイキング感覚で登頂可能です。
登山道には木道や階段が整備されており、道迷いの心配も少なく、安心して歩くことができます。
2 | 剣山へのコース紹介とアクセス情報
2-1 | コース
剣山・次郎笈を1泊登山 / ヤマハチさんの剣山・次郎笈の活動データ | YAMAP / ヤマップ
合計所要時間:約5時間30分(休憩時間含まず)
合計距離:約8.0km

途中までロープウェイを使用して、剣山を目指しました。
また二日目は剣山から次郎笈へ縦走しました。
2-2 | 剣山のテント場情報


今回は西島野営場でテント泊しました!
住所:〒778-0201 徳島県三好市東祖谷菅生205−2
設営数:10張(程度)
テントサイト:7箇所
トイレ:有り(登山リフト南側)
予約:不要
料金:無料
水槽(水道施設):1箇所
水場について


今回利用した西島野営場には水場が設置されていますが、訪問時は水場が枯れていて使用できない状態でした。
近くにある西島駅周辺にも水場はありますが、こちらは飲用不可。
安全な飲用水を確保したい場合は野営場から徒歩約20分、大劔神社近くに湧く「御神水」まで行く必要があります。
こちらの水は飲用可能です。
テント泊を予定している方はあらかじめ十分な飲み水を持参するか、御神水を汲みに行く計画を立てておくと安心です。
御神水までの道は整備されていますが、転倒に注意して歩きましょう。
2-3 | 駐車場情報


今回は剣山 見ノ越第一駐車場を利用しました!
料金は無料で約200台ほど駐車できます。
2-4 | トイレ情報



トイレは3箇所ありました。
3 | 剣山:登山記録(1日目)
2025年5月27日と28日の登山記録です。
今回は登山部に所属するテント泊初心者の仲間と一緒に剣山登山へ。

1泊2日で新緑が美しい5月下旬の剣山をじっくり味わってきました。
見ノ越の駐車場に着いたのはお昼すぎ。
時間と体力のバランスを考え、今回は迷わず登山リフトを利用して西島駅まで一気に標高を上げるルートを選択しました。
3-1 | テント場へ移動し、設営

西島駅に到着後はそのすぐそばにある「西島野営場」へ。
ここが今夜の宿です。
テント泊初心者の仲間にとっては初めての設営体験。
手こずるかと思いきや、意外とスムーズに設営完了
テントを張り終えた後は身軽なアタックザックに切り替えて山頂アタックへ!
3-2 | 山頂へ向かって夕暮れハイク|登山道も快適

西島野営場から山頂へは整備された登山道を歩きます。
木製の階段や石畳が続く道は歩きやすく、ゆっくり登れば初心者でも安心。
途中には開けた景色もあり、立ち止まっては景色を眺めながら進みました。

歩きながらふと感じたのは、自分の住む東海地方とは木々の植生が違うこと。森の雰囲気がどこか神秘的で、見慣れない景色にちょっとした旅情を感じました。
途中、パラパラと雨に降られる場面もありましたが、それもまた山の洗礼。テント場から約50分で山頂直下の「頂上ヒュッテ」に到着しました。
3-3 | 宝蔵石神社で参拝&雨宿りと乾杯

ヒュッテのすぐそばには剣山の信仰の中心「剣山本宮 宝蔵石神社」があります。

ここまで無事に来られたことへの感謝とこれからの安全を祈って参拝しました。
山の静けさの中で手を合わせると、気持ちがすっと整うような感覚になります。
山頂付近はあいにくの曇り空だったため、しばらくはヒュッテで休憩することに。

ヒュッテ内には飲み物の販売があり、ビールを購入!
持参したおつまみとともに、仲間と山の上で乾杯。

疲れた体に染み渡る一杯はもう言葉にならないほど美味しい…。
これだけでも登ってきた甲斐があると感じるひとときでした。
3-4 | 山頂からの神秘的な景色と幻想の光景

しばらくすると天気が回復し、いざ山頂へ!
ヒュッテから山頂まではわずか5分ほど。途中にある展望テラスからの景色が素晴らしく、雲の切れ間から差し込む光が山肌を照らし、まるで神話の一場面のよう。
その瞬間を一緒に撮影しながら、「やっぱり来てよかったなぁ」と心の底から思いました。
山頂に到着後、少しの間その静かな時間を味わっていると、次第にガスが山頂を包み込み、視界が真っ白に。
名残惜しい気持ちを胸に、再びテント場へ戻ることにしました。
3-5 | 夕食と就寝
テント場に戻ってからは簡単な夕食をとり、翌朝の日の出に期待しつつ、20時ごろには早めの就寝。
星空は雲に隠れてしまって見えませんでしたが、自然の音だけが聞こえる静かな夜は日常の喧騒を忘れさせてくれる癒しの時間でした。
4 | 1日目の感想まとめ

今回の剣山登山1日目を振り返ると午後スタートでもしっかり楽しめる登山だったと実感しています。
登山道の整備状況やアクセスの良さもあり、テント泊初心者でも安心して挑戦できる環境が整っていました。
さらに頂上ヒュッテでの乾杯や展望テラスからの神秘的な景色など、日帰り登山では味わえない贅沢な体験が心に深く残りました。
2日目のレポートでは早朝の山頂から望む絶景と、次郎笈(じろうぎゅう)まで続く天空の稜線トレイルを中心にご紹介します。どうぞお楽しみに!
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