
皆さんこんにちは、やまはちです!
本記事では実際に初心者が1泊2日で挑戦した天狗岳登山の様子を、コース紹介・アクセス情報とともに写真付きで丁寧にご紹介します。
気温差が大きくなる秋の登山装備は万全ですか?
秋は昼と朝晩の気温差が大きく、装備選びに迷う方も多い季節。



昼は暑いのに、山頂で震えた



そんな秋登山のあるあるを防ぐには装備の見直しがカギ!
登山をもっと快適に安全に楽しむためのアイテムを以下にわかりやすくまとめました。
\こちらもチェックしてみてください!/
- 天狗岳のルートや難易度が気になる
- 八ヶ岳で初心者向けの山を探している
- 実際の登山記録を写真で見たい方
- 渋の湯登山口からの登山情報を探している方
- 駐車場、アクセスなど基本情報を知りたい方
八ヶ岳:天狗岳の基本情報




登山者にはバランスの取れた難易度と変化に富んだ登山道で人気があり、初心者から中級者まで幅広く楽しめる山として親しまれています
- 所在地:長野県茅野市
- 標高:東天狗:2,646m、西天狗:2,645m
- 山域:八ヶ岳(北八ヶ岳)
- 主な登山口:唐沢鉱泉、渋の湯、桜平など
【絶景スポット!】東・西の双耳峰!山頂の絶景がすごい


(硫黄岳方面)


(諏訪湖方面)
天狗岳の魅力はなんといっても、東天狗と西天狗、2つのピークがある双耳峰。
それぞれに登頂する楽しさがあり、特に西天狗からの展望は360度のパノラマ!八ヶ岳の主峰・赤岳や硫黄岳、北アルプスや南アルプスまで一望できます。
【見どころが多い!】北八ヶ岳らしい苔むす森と岩稜の対比


登山道は美しい原生林、苔むす道、そして岩場という変化に富んだ景観が特徴。
森の静けさと、山頂付近の荒々しい岩場の対比が印象的で歩いていて飽きません。
八ヶ岳:天狗岳へのコース紹介とアクセス情報
八ヶ岳:天狗岳へのコース (所要時間:片道4時間)
1泊2日のテント泊登山:天狗岳と高見石 / やまはちさんの中山(長野県南佐久郡小海町)・天狗岳(西天狗岳)・東天狗岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ



今回は渋の湯登山口からスタートしました。
片道所要時間:約4時間20分(休憩時間含まず)
合計距離:約5.0km
黒百合ヒュッテのテント場情報





今回は黒百合ヒュッテででテント泊しました!
水場について
小屋内にタンクが設置されており、宿泊者は利用できます。
渋の湯登山口へのアクセス情報







渋御殿湯の駐車場を利用しました。
駐車料金は1日1100円です。
受付は渋御殿湯フロントでしました。
〒391-0301 長野県茅野市北山5520−3
トイレ情報
渋の湯登山口付近と黒百合ヒュッテにありました。
コースやアクセス情報をチェックした後は事前の登山計画と装備の準備がとても大切です。
特に、これから登山やハイキングを始めてみようと思っている方にとっては不安や疑問もあるかもしれません。



そんな方のために、登山の基本やおすすめのギアをまとめた記事をご用意しました。
登山記録:1日目(天狗岳)
2025年9月6日の登山記録です。


登山1日目の朝、まだ夜明けの余韻が残る6時前に長野県・渋の湯の登山口付近に到着。
受付後、駐車場に車を停めていよいよ天狗岳登山のスタートです。
登山口に入ってすぐの道はしっとりとした苔の緑が目に優しく、空気も澄んでいて、まさに北八ヶ岳らしい静けさが漂っていました。


登山道は序盤から緩やかな登りではなく、意外にも勾配のある坂が続く本格的な登山道。



一歩ごとに身体がしっかりと使われていよいよ山に来たなと感じさせてくれます。
また道中は苔に覆われた幻想的な森が広がり、湿度を含んだ空気がまるでジブリ映画の世界に入り込んだような感覚に。
太陽の光が木漏れ日となって差し込む風景はとても印象的で思わず足を止めて深呼吸したくなるほどでした。
渋の湯から静寂の森を抜けて、黒百合ヒュッテへ
しばらく進むと、夏沢鉱泉方面からの登山道と合流する地点に到着。





時刻はまだ早かったこともあり、ここまでの道のりでは他の登山者と出会うこともなく、完全な静寂の中で自分の足音だけが響く時間を過ごすことができました。
深く静かな森を抜け、2時間30分ほど歩いたところで目的地のひとつである「黒百合ヒュッテ」に無事到着。
テント受付の開始時間にはまだ少し早かったのですが、スタッフの方のご厚意で先に設営をしても良いとのこと。


すでに3組ほどの登山者がテントを張っており、自分もその一角にテントを設営しました。
山の上での設営は標高による空気の薄さや傾斜との戦いもありますが、風も穏やかで快適なコンディションでした。
名物ビーフシチューでエネルギー補給
テント設営を終える頃にはちょうどお昼時。
せっかくなので黒百合ヒュッテの食堂でランチをいただくことにしました。
ここではビーフシチューが名物メニューとなっており、事前にチェックしていたこともあり即決。





スプーンがスッと入るほど柔らかく、登山で疲れた身体に染み渡る美味しさでした。
静かな山小屋の食堂で温かいご飯をゆっくりと味わうこの時間は日常では得られない贅沢なひととき。
しっかりエネルギーを補給して、いよいよ午後からは天狗岳の山頂を目指します。
天狗の奥庭ルートから東天狗岳へ
黒百合ヒュッテから天狗岳までは2つの登山ルートがあります。



今回は展望が開けていておすすめと聞いていた「天狗の奥庭経由ルート」を選択しました。
登り始めて10分ほどで急登の先に視界が一気に開けるポイントに到着。
さらに視線を遠くに移すと北八ヶ岳の蓼科山や霧ヶ峰もはっきりと確認でき、自然のスケールの大きさに圧倒されます。


そこから先は「天狗の奥庭」と呼ばれる岩場のエリアに突入。
大きな岩がゴロゴロと転がる道を慎重に進んでいきます。
手を使いながら登る場面もあり、滑りやすい箇所もあるので注意が必要です。
ただし、振り返るたびに見える景色が素晴らしく、苦労を忘れてしまうほどの絶景が続きます。
東天狗岳山頂へ
天狗の奥庭を過ぎたあたりから、本格的な急登に入ります。
ここがこのルートの最大の踏ん張りどころ。息が上がりそうになりながらも、岩場に足をかけ、一歩ずつ確実に登っていきます。




(硫黄岳方面)
そして、ついに標高2,646mの東天狗岳の山頂に到着!
山頂からは真正面に前回登った硫黄岳がドンと構えており、その雄大さに再び感動。
ここで少し長めの休憩をとり、山頂からの風景をしっかりと心に刻みました。
続いて西天狗岳へ
東天狗岳からは一度コル(鞍部)まで下り、そこから西天狗岳への登り返しがあります。
距離は短めながらも疲れがたまり始めている時間帯なので思っていた以上に足にきます。
登山者の姿もちらほらと見かけるようになり、互いに声を掛け合いながらの登頂。


(諏訪湖方面)


20分ほどで西天狗岳の山頂に到着。
風も心地よく、達成感と安堵感に包まれながら、しばしその場に座り込んで景色を堪能しました。
黒百合ヒュッテに戻り、1日目終了(15:30頃)
十分に景色を楽しんだ後は来た道を引き返して黒百合ヒュッテへ。
下りは岩場に注意しながら慎重に歩き、夕方には無事にテント場に戻ってきました。
テントの中で荷物を整理し、軽く行動食を取りつつ、日が沈むのをのんびりと眺める時間は山でしか味わえない特別な静けさに包まれています。
こうして静かな森とダイナミックな双耳峰の景色に包まれた、充実の1日目が終了しました。
周辺の立ち寄りスポット
奥蓼科温泉郷 渋御殿湯


源泉かけ流しの湯もあります。
日帰り入浴の営業時間は 10:00~15:00(最終受付14:30頃)。料金は大人で1,100円でした。
風景と雰囲気が良く、山奥で静かな宿の佇まいが秘湯らしくて落ち着く場所。
ドライヤーがないので少し不便に感じました。
〒391-0301 長野県茅野市北山5520−3
御射鹿池


農業用のため池で農林水産省の「ため池百選」に選ばれています。
季節ごとに静寂の中に深みのある景色を観ることができる人気のスポット!
テレビCMで話題になりました。
〒391-0301 〒391-0213 長野県茅野市豊平 奥蓼科
1日目の天狗岳へ登山を終えて



今回の天狗岳登山(1日目)は、北八ヶ岳の自然美と登山の達成感をたっぷり味わえる、充実した1日となりました。
静寂に包まれた苔むす森から始まり、黒百合ヒュッテでのテント設営と名物ランチ、そして迫力ある双耳峰・天狗岳の登頂へ。
一つひとつの場面が印象深く、まるで物語の中を歩いているような登山体験でした。
今回はテント泊ということもあり、体力的にも少し余裕を持って行動できたことも良かった点です。
黒百合ヒュッテの落ち着いた雰囲気や、丁寧な対応にも癒やされ、登山初心者にも自信を持っておすすめできる山小屋体験でした。
次回は2日目|高見石〜渋の湯への周回コースへ!
展望台や湖沼の景色、そして人気の高見石小屋など、また違った表情の北八ヶ岳を楽しめる行程になります。
ぜひ次回の記事もご覧ください!
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