
皆さんこんにちは、やまはちです!
八ヶ岳連峰の中でもひときわ存在感を放つ「硫黄岳」。
山頂から望む巨大な爆裂火口はまさに大地の鼓動を間近で感じられる圧巻の景観です。

今回は赤岳鉱泉でのテント泊をベースに美しい苔の森や白樺林を抜けてこの山を歩いてきました。
岩場が少なく登りやすいルートは八ヶ岳デビューや高山初心者にもぴったり。
霧に包まれた静寂の山頂、雲が切れた瞬間に現れた絶景、そして山小屋での温かな食事。
自然の厳しさと優しさ、その両方を感じられる山旅の魅力をたっぷりお届けします。
夏山登山に向けて準備を始める方へ

「これ、本当に必要?」と悩んでしまう登山ギア選び。

そんな方に向けて、初心者がまず揃えるべき基本装備とその選び方のポイントをわかりやすくまとめた記事があります。
1 | 八ヶ岳:硫黄岳の基本情報

長野県に位置する八ヶ岳連峰の南部にある山のひとつで火山活動によって形成された火山性の山です。
山頂付近には巨大な爆裂火口跡があり、今もなおその活動の名残を感じさせます。
名前の通り、かつて硫黄の採掘が行われていたことから「硫黄岳」と呼ばれるようになりました。
以下に基本情報をまとめました。
- 所在地:長野県茅野市・南牧村(八ヶ岳連峰)
- 標高:2,760m
- 山域:八ヶ岳(南八ヶ岳)
- 山小屋:赤岳鉱泉、オーレン小屋、夏沢鉱泉など
1-1 |【絶景スポット!】爆裂火口の圧倒的スケール

硫黄岳の最大の見どころは、山頂から間近に見られる巨大な爆裂火口跡。
火山活動によって生まれたダイナミックな地形で深く大きく切り裂かれた地面はまるで地球の呼吸を感じさせるほど。
他の山ではなかなか味わえない、迫力ある「地球の造形美」に出会えます。

1-2 |【初心者おすすめスポット!】岩場が少なく登りやすい!
硫黄岳は八ヶ岳の主峰・赤岳や横岳と比べて岩場や鎖場が少なく、比較的安全で歩きやすいコースです。
そのため、八ヶ岳デビューや初心者の高山体験にぴったり!
赤岳鉱泉やオーレン小屋など、途中の山小屋も充実しており、テント泊や山小屋泊を楽しみながら登れるのも魅力です。
2 | 八ヶ岳:硫黄岳へのコース紹介とアクセス情報
2-1 | 八ヶ岳:硫黄岳へのコース (所要時間:片道4時間)
硫黄岳へテント泊。赤岳は霧で断念。 / やまはちさんの硫黄岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
片道所要時間:約4時間(休憩時間含まず)
合計距離:約8.0km

今回は美濃戸口からスタートしました。
人気No.1。アクセスしやすく、赤岳鉱泉でのテント泊・山小屋泊が可能。
2-2 | 赤岳鉱泉テント場情報


今回は赤岳鉱泉ででテント泊しました!
住所:〒399-0214 長野県諏訪郡富士見町落合桜ヶ丘10716
設営数:約300張り程度
トイレ:有り
予約:不要
テント場料金:1人 / 2,000円
サービス・食事:
・テント泊の夕食3,000円、朝食1,000円は事前予約で利用可能。
・お風呂は8月~10月のみ入浴可(1人/1,000円)
※シャンプーとボディソープは使用不可
水場について

八ヶ岳の湧き水が小屋の外に設けられた蛇口から無料で利用できます。
テント泊・日帰りどちらも利用可能でとても美味しい水と評判です。
2-3 | 美濃戸口へのアクセス情報


八ヶ岳山荘駐車場を利用しました。
駐車料金は1日800円です。
駐車料金の受付は八ヶ岳山荘でしました。
2-4 | トイレ情報

トイレは各山小屋にありました。
今回テント場を利用した赤岳鉱泉にもあります。
コースやアクセス情報をチェックした後は事前の登山計画と装備の準備がとても大切です。
特に、これから登山やハイキングを始めてみようと思っている方にとっては不安や疑問もあるかもしれません。

そんな方のために、登山の基本やおすすめのギアをまとめた記事をご用意しました。
>>>【初心者必見】登山計画の立て方とおすすめギア!必須アイテムを揃えて安全な山行を
3 | 八ヶ岳(硫黄岳):登山記録
2025年8月5日と6日の登山記録です。
今回の登山は八ヶ岳山荘駐車場からスタート。
本来ならやまのこ村や赤岳山荘近くまで車で行けるのですが、道がかなり凸凹しているとの事前情報があり、今回は安全をとって手前から歩くことにしました。
結果的にこの判断は正解でした。
3-1 | 八ヶ岳山荘〜赤岳鉱泉へ

スタート直後は車も通れる広くて歩きやすい道。
歩きながら「この深い溝、普通車じゃ絶対無理…」と実感。
車高の高い四駆じゃないと厳しそうです。

赤岳山荘ややまのこ村までは約40分。
着いてみると平日にもかかわらず、駐車場はほぼ満車。人気の高さを感じます。
ここからもしばらくは広く歩きやすい道が続き、1時間ほどで本格的な登山道に突入。

急登はほぼありませんが、木橋を渡ったり小さな岩場を越えたりと、注意しながら進みます。
川沿いの道は涼しく、快適に歩けました。

登山開始から約2時間半で赤岳鉱泉に到着。
この日の赤岳や硫黄岳は曇り空で山頂は霧の中。
テントの受付を済ませようとしましたが、ちょうど日中にヘリで物資を運ぶため、夕方まで設営できないとのこと。

お昼時だったので、山小屋でしょうゆラーメンをいただきながら午後の計画を立てました。
3-2 | 硫黄岳へアタック
食後は硫黄岳へ。
苔むした森や白樺林を抜け、九十九折の道を進むと徐々に木々が減り視界が開けてきます。


赤岩の頭と硫黄岳の分岐に到着すると森林限界を越えたはずですが、残念ながらガスで真っ白。
それでも風が強かったので「もしかして雲が切れるかも」と期待しつつ山頂へ。
赤岳鉱泉から約1時間半で硫黄岳山頂に到着。

やはり景色は見えず、爆風の中で待ってみましたが変化なし。
帰ろうとしたその時、雲の切れ間から青空がのぞき、振り返ると爆裂火口がくっきり!

その迫力に思わず息をのみました。
しばらく眺めていると再びガスが広がり、テント場へ下山しました。
3-3 | テント設営と夕食
下山すると天気が回復し、赤岳や横岳が美しい姿を見せてくれました。
テントを設営し、予約していた山小屋の夕食へ。

メインは待ちに待ったステーキ。
ビールで乾杯し、ご飯とスープはおかわり自由。お腹いっぱい大満足です。
翌日の赤岳登山に備え、早めに就寝しました。
3-4 | 2日目:赤岳は断念、コーヒーで締める山時間
朝5時に起床。外は真っ白な霧。
昨日の奇跡を信じて赤岳を目指しましたが、行者小屋に到着したところで下山してきた登山者から「山頂は爆風と濃霧で視界ゼロ」との情報。
無理せず撤退を決めました。


せっかくなので行者小屋で記念撮影とコーヒータイム。
苦味が少なくすっきりとした味わいで、とても美味しかったです。
赤岳鉱泉まで戻り、そこから2時間ほどで駐車場に到着。無事に下山しました。
4 | 八ヶ岳登山後の立ち寄りスポット
4-1 | きくらげや 蕎麦処

諏訪南IC近くのお蕎麦屋さんで「野菜天せいろ」を注文。
十割そばときくらげそばの2種が選べて、合計3枚までおかわりできて満足間違いなし!
十割そばは細くて喉ごし抜群。きくらげそばはコシが強く、ぬめりが心地よい新食感。
どちらも絶品で最後まで迷うほどの美味しさ。
野菜天ぷらは季節によって種類が変わり、サクサクで素材の味が際立つ上品な食感でした。


小鉢3種の先付けや蕎麦湯のサービスも嬉しく、接客も丁寧で居心地◎
この内容でこの価格はコスパ最強です。
4-2 | 玉宮温泉望岳の湯

八ヶ岳をはじめとした山々の景色が楽しめる温泉。
休憩所は両側にあり、どちらも眺望◎。
泉質は加温・循環ろ過・塩素使用のアルカリ性単純泉。
一般入浴料は600円とリーズナブル。
登山帰りやドライブ途中の立ち寄り湯としてもぴったりです。
ちなみにドライヤーは5分/100円で使用できました。
5 | 八ヶ岳(硫黄岳):まとめ
硫黄岳は爆裂火口の迫力ある景観と歩きやすいルートが魅力の八ヶ岳の人気スポット。

天候が変わりやすい日でしたが、切れ間に見える絶景は忘れられない体験になりました。
今回は赤岳は断念しましたが、安全第一で撤退できたことも含め、山の魅力と怖さを学べる充実した山行となりました。
八ヶ岳エリアは山小屋やテント場も整っており、高山デビューやテント泊の練習にも最適です。
これから登る方は、
といった準備をして挑むと、より安全で楽しい登山になります。
八ヶ岳の大自然と硫黄岳だけの特別な景色をぜひ自分の足で体験してみてください。
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