
皆さんこんにちは、やまはちです!
春は花々が咲き誇り、爽やかな空気の中で自然を満喫できる最高の季節。
心も体もリフレッシュできる登山にはぴったりの時期です。
しかし、「春だから安全」と油断すると、思わぬ危険に遭遇することも…。
しっかり準備をして、安心して楽しみたいですよね。

そこで今回は春山登山を安全に楽しむために 必ず押さえておきたい5つの注意点 をご紹介します。
「春の山は初心者向け」と思われがちですが実は 気温差や残雪など特有のリスク もあります。
しっかりと対策をすれば、春ならではの美しい景色を思い切り楽しむことができますよ!
ぜひ最後までチェックして、安全で快適な春の登山を楽しみましょう!🌸🏔
1 | 雪解けによる残雪に注意しよう

春は暖かくなり登山シーズンの始まりですが標高の高い場所、北側斜面、日陰の場所にはまだ多くの雪が残っています。
特に標高が1,500mを超える山ではゴールデンウィークごろまで残雪が見られることも珍しくありません。
雪解けが進んだ残雪は特に滑りやすく、「凍結」と「ぬかるみ」が混在しています。

見た目以上に歩きにくいのと滑落や転倒などの事故リスクが高くなるので初心者こそ注意が必要です。
1-1 | 残雪での主な危険ポイント
春山での残雪の危険は以下のようなものがあります。
- 滑落のリスク
急斜面での残雪では一度滑り始めると止まりにくく、大きな事故につながる可能性があります。 - 転倒によるケガ
雪が部分的に残った登山道は不安定で転倒や足首の捻挫、骨折などのケガのリスクがあります。 - 道迷い
残雪により登山道が隠れて道迷いを起こす可能性があります。
初心者の方は特に「滑落」と「転倒」のリスクに注意しましょう。
1-2 | 残雪対策の具体的なポイント
1 | 軽アイゼンを持参しよう

残雪対策として初心者に最も効果的なのは「軽アイゼン(チェーンスパイク)」の持参です。
通常のアイゼンより軽量で装着も簡単。
氷化した残雪の上でも滑りにくいのでグリップ力が大幅にアップします。
2 | 急な天候変化に備えよう

春山は新緑や花が美しい絶好の登山シーズン。
しかし、春の山の天気は非常に変わりやすく朝の快晴が午後には一変して雨や強風、さらには急な気温低下に見舞われることも珍しくありません。
特に初心者は予想外の天候変化に戸惑い、体調不良や低体温症などの危険にさらされることもあります。

春の山の天気は「三寒四温」と言われるように気温や天候の変化が非常に激しい季節!
朝晴れていても午後から急な雨や強風が吹き荒れて気温が一気に下がることがあります。
2-2 | 急な天候変化への具体的な対策
1 | 防水ジャケット・防寒着を必ず持参する
春山登山では急な雨に対応できる防水ジャケット(レインウェア)が必須です。
防寒着として軽量のフリースやダウンも必ず携帯しましょう。
2-3 | 無理せず悪天候の予兆があれば引き返す勇気を持つ
初心者が遭難する主な原因は「無理をすること」です。
特に春山は急な天候悪化が多いため、「まだ大丈夫だろう」という油断が大きなリスクになります。
これらの予兆があれば、迷わず引き返す判断をしましょう。
実際の失敗例
「春の低山登山中、午後に急に黒雲が出て突風が吹き、雨が降り始めた。
無理して進んだ結果、体が冷え、動けなくなり救助を要請した」(20代男性登山者)
3 | 登山道のぬかるみや滑りやすさに注意しよう

春の登山では雪解け水や雨の影響で登山道がぬかるみ、非常に滑りやすくなります。
特に粘土質の土壌や木の根が多い登山道では転倒や捻挫のリスクが高まるため慎重に歩くことが大切。
3-1 | 登山道のぬかるみや滑りやすさの対策
1 | トレッキングポールを使用してバランスを取る
- ポールを使うことで足元の安定感が増して滑りやすい道でもバランスが取りやすい。
- 登りでは膝の負担を軽減して下りでは転倒リスクを減らす効果がある。
2 | 登山靴はミドルカット以上の滑りにくいものを選ぶ
ローカットのトレッキングシューズでは足首が固定されず、滑ったときに捻挫しやすい。
ミドルカット以上の登山靴を選び、グリップ力のあるソールを選ぶことが重要。
3-2 | 慌てず、ゆっくりと歩く
急いで歩くと滑ったときにリカバリーが難しくなるので重心を低めにし、ゆっくり慎重に歩く。
足を置く場所をしっかり確認し、木の根や石の上は特に注意する。
4 | 春でも低体温症に注意しよう
春は日中暖かくても、朝夕や標高の高い場所ではまだ寒さが残ります。
汗をかいた後に体を冷やすと低体温症のリスクが高まります。
4-1 | 低体温症のリスクとは?
低体温症とは体温が35℃以下に下がり、震えや意識障害を引き起こす状態のこと。
春の登山で起こる主な原因は以下の3つです。
- 汗冷え → 汗をかいた後、風にさらされて体温が急低下
- 休憩時の体温低下 → 動いている時は暖かくても、止まると一気に寒くなる
- 朝夕の寒暖差 → 日中と朝夕の気温差が10℃以上あることも

特に標高が1,500m以上になると春でも気温が5℃以下になることがあり、しっかりとした寒さ対策が必要です。
4-2 | 低体温症の予防対策
1 | 汗冷えを防ぐために吸湿速乾性のウェアを着用する
- 汗をかいてそのままにすると、気温が下がったときに一気に体が冷えます。
- 「吸湿速乾性」に優れたインナーを着ることで、汗冷えを防ぐことが可能。
- 温かいお茶やスープを飲むことで、体の内側から温めることができる。
- 500ml程度の軽量の保温ボトルを持っていくと◎。
5 | 野生動物・害虫に注意しよう
春になると冬眠していた野生動物が活動を再開して害虫も増える時期です。
登山中に思わぬトラブルに遭わないように野生動物や害虫への対策も重要になります。
5-1 | 春の登山で注意すべき野生動物
春は多くの動物が冬眠から目覚め、活発に動き回る季節です。
特に以下の動物には注意が必要です。
🐻 クマ(ツキノワグマ)

- 春はクマが冬眠から目覚め、餌を探しに行動範囲を広げる時期。
- 登山道周辺でクマが目撃されることも増える。
- 特に人の少ない山では、クマ避け対策が必須!
🐗 イノシシ

- 春は子育てのシーズンで、親イノシシが攻撃的になる時期。
- 子イノシシを見かけても近づかない(親が襲ってくる可能性あり)。
5-2 | 春の登山で増える害虫
春は気温の上昇とともに、害虫も増えてきます。
特に注意すべきはハチです。
🐝 スズメバチ

- 春は巣作りのシーズンで、女王バチが活動を始める時期。
- 黒いものに反応する習性があるため、黒い服装や帽子は避ける。
- 万が一刺されたら、速やかに患部を冷やし、応急処置を行う。
6 | まとめ:春山登山を安全に楽しむために
春山登山は美しい景色と爽やかな空気が魅力ですが残雪・天候変化・ぬかるみ・低体温症などの危険が潜んでいます。
特に初心者は油断しがちなのでしっかりとした準備と知識が必要です。
本記事で紹介した5つの落とし穴と対策をおさらいしましょう。
✅ 残雪対策 → 軽アイゼン(チェーンスパイク)の持参
✅ 天候変化 → 防水ジャケット・防寒着を必ず携帯し、悪天候の予兆を見逃さない
✅ 登山道のぬかるみ → 滑りにくい登山靴とトレッキングポールで安全確保
✅ 低体温症の防止 → 汗冷えを防ぐ吸湿速乾ウェア、防寒着、温かい飲み物の持参
✅ 野生動物・害虫対策→ 注意を払う
春の登山はリスクを理解し、正しい装備と知識を持てば、安全に楽しむことができます。
しっかり準備をして、美しい春の山を満喫しましょう!
🌿 安全登山で素晴らしい春山体験を! 🚶♂️
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